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16A8カソードフォロア(1) |
【カソフォロ化】
さて、超三(終段三結)の回路図を見ていると、B電源から供給される電流が全て出力トランスを通っていることに気がつきました。そこでかなり乱暴なのだけれどトランスをマイナス側に持ってきたらどうなるだろうと考えました。
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STC to Cathode Follower
ただマイナス側に持ってくるだけ(B)ではさすがに何も変化なさそうなので、カソードフォロア(C)にしてみることにしました。トランスは銅線を巻いてあるだけの物なので直流抵抗がほとんどありませんから、直流電位関係の変更なしでごく単純にトランスをプレートからカソードに移動させればうまく動きそうです。
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16A8 Cathode Follower
SRPP consists of 2SC2912 and 16A8(t), plus 16A8(p) Cathode Follower. This circuit does not have an NFB loop, but has very low output impedance. DF@8ohm was 6. Mu=1 and low output impedance just like STC amplifiers.
配線変更してスイッチを入れてみると、超三(終段三結)と同じような音で安定して鳴り始めました。
ダンピングファクターを計測すると約6(@8Ω)。終段のμは超三同様に1になっているようです。
ここで初段/電圧帰還管に着目すると、このカソフォロ回路では(球とトランジスタの組み合わせによる変形回路だけれども)純然たるSRPPとして動作していることがわかります。超三では電圧帰還管のプレートに出力トランス(負荷)を背負っています。
超三アンプでは、終段のμを1にするため電圧帰還管による100%のNFBをかけましたが、このSRPP+カソフォロアンプでは終段単独でμ=1を実現していることになります。思えばトランジスタ回路ではエミッタ・フォロアは電圧増幅率は1。ベースの電位がほぼそのままエミッタに出てきます。真空管のカソフォロもトランジスタのエミフォロとあまり変らないのですね。
OPアンプ的には、これをボルテージフォロアと解釈することも可能と思います。
さて、終段をカソフォロにした場合、問題となるのは次の2点です。
●ストッピングダイオード(SD)をどこに入れるか
●終段は三結にするしかないのか
ストッピングダイオードについて宇多さん・田村さんに相談すると、基本的にはトランスとGNDの間、+B側のSDも有効とのことで、以降GND側のSDを加えました。
終段の五結化は後ほど取り組むことになりました。
カソフォロ化の成果は、終段管が単独で出力インピーダンスを下げるため、前段(SRPP段)と終段を別けて考えることができるようになったことです。これにより前段の構成が自由になります。SRPPに限定する必要もなくなります。
ここで示したSRPP+カソフォロの回路では音質的にも超三(終段三結)と大差ないのですが、前段を工夫することにより自分なりに特色ある回路を構成できるのではないかと考えました。そこで、以降カソフォロに取り組むことにしました。
Oct.17,1999